【犬と飛行機】ルフトハンザ機内持ち込みの体験談|準備・機内での様子・持ち物全公開

ドイツ生活

「ペットと一緒に飛行機に乗るなんて、本当に大丈夫かな?」
そんな不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

近年では、機内でのペットトラブルや緊急時の対応が話題になることもあり、
「本当にペットを連れて行くべきか?」と悩む方もいると思います。
しかし、海外引越しや長期滞在となれば、やはりペットも一緒に連れて行きたいというのが本音ですよね。
 

日本からドイツへの飛行機移動は、およそ13時間にも及ぶ長旅
私も最初は、不安でいっぱいでした。
というのも、私の愛犬は怖がりで内弁慶な性格

機内で静かに過ごせるのか?
長時間のトイレや水の我慢は大丈夫だろうか?
気圧の変化に耐えられるのか?

そんな心配が次々と浮かんで、出発前は落ち着きませんでした。

結果的には事前にしっかり準備したおかげで、愛犬は機内でも落ち着いて過ごすことができました。
今ではルフトハンザ航空を合計5回利用し、愛犬と一緒に問題なく渡航できています。

この記事では、そんな私の体験をもとに、

  • 事前にやっておいた準備
  • 出発当日の流れ
  • 機内でのペットの様子
  • あってよかった持ち物

などを、飼い主目線でリアルにまとめています

同じように悩んでいる方の不安が、この体験談で少しでも軽くなれば嬉しいです。

ルフトハンザ航空でのペットの予約方法や費用についてはこちらの記事で詳しく紹介していますので、よろしければご覧ください♪

機内持ち込みのためにやっておいて良かった準備

キャリー選びの工夫

まず大前提として、ルフトハンザ航空の規定に沿ったキャリーを使用する必要があります

機内持ち込みが認められるキャリーの最大サイズは「118cm(55 x 40 x 23 cm)」と定められています。最新の情報はルフトハンザ航空の公式ホームページをご確認ください。
▶︎ ルフトハンザ航空 ペットの機内持ち込みに関するページ

キャリーを選ぶポイント

  • 航空会社のサイズ規定内でできるだけ大きいもの
  • 中の様子が確認できるか
  • 中敷は洗えるか
  • 側面を拡張できるか

私が使用しているキャリーは上・左右の部分がメッシュになっているので、愛犬の様子を確認しやすく、おやつをあげる際にも便利です♪

ちなみに私のキャリーは高さがわずかに規定サイズをオーバーしているのですが、柔軟性があり座席下になんとか収まるため、これまで問題なく利用できています。

ペット+キャリーの重さ(~8kg)や、ペットにとって充分な広さがあるかは確認されることがあります。
ですが、キャリーのサイズをメジャーで正確に測られた経験はまだありません。

あまり大きい声では言えませんが…。

キャリーに慣れる練習

キャリーに入ったペット

キャリーを準備したら、できるだけ早い段階から慣れさせることが大事です。
最終的にはペットに“キャリー=落ち着ける場所”と思わせることが理想です。

キャリーに慣れさせるために
  • STEP 1
    「キャリー=いいことがある場所」

    ペットがキャリーの中に入ると褒める&おやつをあげます。
    繰り返すと自分からキャリーの中に入るようになります。

  • STEP 2
    キャリーの扉を閉める

    扉を閉めて待たせる→開けたらおやつをあげます。
    扉を閉める時間を少しづつ長くします。

  • STEP 3
    キャリー=落ち着ける場所

    慣れてくるとペットが自分からキャリーに入って休むようになります。

キャリーの中だけで特別なおやつをあげるなど、空間の「特別感」を演出することも効果的です。

機内での過ごし方を想定した練習

飛行機の中はペットにとって刺激の多い環境です。
そのため、できるだけ事前に「似たような状況に慣れておく」ことが大切だと感じました。

刺激のある環境でキャリーの中でじっとできる様、キャリーでたくさんお出かけをしました。
またキャリーに入れたペットを車に乗せて、「揺れ」や「音」に慣れさせることもしました。

こうした小さな練習の積み重ねが、実際のフライトでの落ち着きにつながったと感じています。

搭乗当日の流れ

搭乗当日に焦らずスムーズに行動できるよう、事前に流れを把握しておくと良いと思います。
ここでは、私自身の体験をもとに「当日の流れ」と「気をつけておきたいポイント」をご紹介します。

空港に向かう前に

フライト時間にもよりますが、出発前にできるだけ「遊び疲れた状態」にしておくのがおすすめです。
ごはんや散歩は早めに済ませ、排泄も完了させてから出発しましょう。

ルフトハンザではフライト出発時刻の72時間前までにペットのご予約を完了している必要があります。

チェックイン・手荷物検査

チェックインを待つペットの様子
チェックイン・保安検査の流れ
  • 早めの空港到着を心がける

    ペット連れの場合、通常の搭乗手続きより時間がかかることがあります。
    私はフライトの3時間前には空港に到着するようにしています。

  • チェックイン

    チェックイン時に、機内にペットを持ち込むことを伝えます。
    ペット+ゲージの重さを計ったり、ペットの費用を払ったり、同意書にサインしたりします。

    ルフトハンザの場合、ペットの費用は約70€です。
    ※時期によって価格は変動します。

    必要な書類
    提出を求められる場合があるので書類はすぐ取り出せる場所にまとめておくと安心です。

    • ペットの輸出or輸入手続き書類一式
    • ペットパスポート(お持ちの方)
    • サイン済みのルフトハンザのペット同意書
      ※持っていなくても渡してくれます。
  • 保安検査(セキュリティチェック

    ペットをキャリーから出し、飼い主が抱っこして金属探知ゲートを通ります。
    ※キャリーはX線検査機を通す必要があります。

    私はいつも、ペットがいることを係員に伝えています。

    ペットの給水ボトルの水は捨てておきましょう!

搭乗ゲート〜機内へ

機内に移動するペット

搭乗ゲートには早めに向かい、少しでもペットとの時間を確保しておくと安心です。
空いている個室トイレなどでペットをキャリーから出し、お水やトイレの対応をしてあげても良いでしょう。
※個室トイレを利用する際は、混雑状況や他の利用者への配慮も忘れずに。

〜筆者の苦い経験〜

初めてのペットと長距離フライトの際、「13時間もトイレを我慢できるのだろうか」と不安で、なおかつ「空港内や機内でペットをキャリーから絶対に出せない」と思っていたので、おむつをつけて搭乗しました。

結果的にはオムツに排泄していました。「おむつをしていてよかった」と思った反面、いつのタイミングで排泄したのか分からず、その状態で13時間以上過ごしていたかもと気づいた時、とても心が痛みました。

それ以降おむつなしで搭乗していますが、機内で粗相をすることもありませんでした。
ペットの状態や状況に応じて、空港や機内でペットのトイレ時間を取るようにしています。

このような体験からも、ペットの個性に合わせた準備や判断が大切だと実感しています。

機内でのペットの様子

機内でのペットの様子

ペットは落ち着いていた?吠えた?

結果から言うと、愛犬は一度も吠えることなく、落ち着いて過ごすことができました
人間の食事の時間帯に2回ほど「クゥーン」と鼻を鳴らすことはありましたが、周囲に迷惑をかけるようなことはなく、静かにしていてくれました。

うちの子は暗い環境の方が落ち着くタイプなので、キャリーの上に薄手の毛布をかけて視界を遮っていました。こうすることで外の様子が見えず、余計な刺激を減らすことができたようです。

キャリーの配置・座席での過ごし方

機内でのペットの配置

キャリーは前方の座席下に差し込む形で設置します。

離陸や着陸の際は愛犬に触れてあげたり、声をかけて安心させるようにしていました
手元に準備しておいた方が良いものは以下の4つです。

機内で手元にあったら良いもの
  • 犬用の給水ボトル
  • 小さなおやつ
  • 匂いのしないうんち袋
  • リード

喉が渇いていないか、落ち着いていられるか、急な嘔吐などのトラブルが起きても慌てずに対応できるように、あらかじめ準備しておくことが大切です。

食事やトイレの対応

初めてのフライトでは、機内では一切キャリーを開けずに過ごしました。おやつを喉に詰まらせる心配や、一度外に出すと興奮してしまうかも…という不安があったためです。

ですが、回数を重ねるごとに私自身も愛犬も慣れてきて、信頼感が増していきました。
最近のフライトでは、客室乗務員の方に許可をとった上で、キャリーに入れたままトイレに移動し、水を飲ませたり、オムツをした状態で排泄をさせたり、軽食を与えたりするようになりました。
※機内ではあくまでも「キャリーに入れたまま」移動する必要があります。

トイレの混雑状況やタイミングを見て、人が少ない時間帯を狙って動くことがポイントだワン!

周囲への気配り

機内には動物の苦手な方やアレルギーの方がいるかもしれない、という認識を持って過ごすことも大切です。

周囲の方は、「ペットがいることに到着まで気づかなかった」と声をかけてくれたり、ペットがいることに気づくと優しく声をかけたりしてくれた経験もあります。

飼い主さんにとっても長時間気を張るフライトになりますが、その分到着後にペットと一緒に過ごせる喜びは何ものにも代えがたいものです
少しでも安心して旅を乗り越えられるよう、実際に「持ってきてよかった」と感じたアイテムを次にご紹介します

持ち物

機内持ち込みの荷物の中で、ペットのために「準備していて良かった」と感じたアイテムをご紹介します。

持ち物

ケア系

  • 薄手の毛布:キャリーにかけて視界を遮る、機内の寒さ対策
  • トイレシート
  • おむつ
  • ウェットティッシュ
  • 折りたたみ皿
  • うんちが臭わない袋
  • 給水ボトル
  • リード

フード系

  • 普段食べているご飯を2食分ジップロックで小分けに
    (※遅延やトラブル時に備えて2食分が安心)
  • おやつ

全部をまとめると以下のサイズになります^ ^

まとめ

飛行機に乗ることは、大人の人間でも心身に負担がかかること。
小さな体のペットにとっては、さらに大変な出来事です。

できるだけペットの負担が減るようにと、日々情報収集している飼い主さんが多いと思います。

この記事が、これからフライトを控えている飼い主さんにとって少しでも参考になり、不安な気持ちが軽くなれば嬉しいです。

どうか、ペットと飼い主さんの旅が穏やかで、安全なものになりますように。
心から願っています。

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